女医とも子の診察室

内科医。日々の気づき、生きること。自分の人生に取り組もう。

30歳の少女みたいな女性。

インフルエンザが流行しています。

 

 

インフルエンザに罹っていて、

 
高熱が毎晩繰り返して心配だという
 
一人暮らしの女性がやってきました。
 
 
 
「毎晩のように高熱が出るたびに
 
怖くて怖くて、どうしようもない。
 
入院をさせてもらいたい」と泣くのです。
 
 
 
わたしの外来の前にも、何度も、
 
外来にこられていました。
 
よほど、心細い想いをされてたのですね。
 
 
 
クスリだけ出しても、これはダメだな、と感じたので、
 
お話をききました。
 
 
 
 
孤独と孤立は違う。
 
 
誰も、近くに家族もいなくて、
 
友達もいないとのことでした。
 
普段は、仕事をしています。
 
 
 
「夜になると熱があがって
 
心細いし、怖いですよね」と聞いたら泣きました。
 
 
まるで、小さな女の子のようなひとだなあ、
 
と思いました。
 
 
誰も、彼女のその想いを聞いてくれるひともいないのでしょうか。
 
 
今は、携帯などで誰とでもやりとりを
 
表面的にはしていても、
 
「いざ」というときに頼れるひとがいないのは、
 
ほんと、辛いですよね。
 
 
昼間いくら仕事をしていても、
 
家に帰れば、家族がいても
 
「孤独」を感じるのはひとだからです。
 
ぜったいに、他人と交わることができない
 
そこには、孤独っていうのは
 
横たわってると、わたしはいつも感じてます。
 
 
 
だけど、
 
孤独は自分でどうにかやり過ごすことができるようになれても、
 
孤立は、やり過ごすことはできませんね。
 
 
高齢者などで、孤立をしてしまい、
 
身の回りのこともできなくなり、
 
お金もなく、
 
孤独死ということばがありますが、
 
あれは、ただしくは、
 
孤立死ではないでしょうか?
 
 
 
その女性の患者さんも、
 
孤独というより、
 
孤立していて、ほんとに辛いんだと思うのです。
 
高熱に弱いひとだと、
 
トイレひとつ行くのにも、
 
ふらふらしてしまい、
 
「付き添いがあったら、楽なのに」っていう場面だって
 
あると思うのです。
 
 
 
孤立は、お年寄りだけの問題じゃ、
 
ないのですよね。
 
 
だけど、
 
若いひとは普段は元気だから、
 
そういうときの支度、関係つくりを
 
していないです。
 
 
 
作り方すら、わからないのだと思います。
 
なぜなら、「ひとに赦してもらったことがないから」
 
ではないでしょうか?
 
子どもの頃から
 
「いいよ」と赦してもらえたことがない子は
 
大きくなっても
 
他人に甘えることがでいきないのだと思います。 
 
 
 
わたしはその、女性の患者さんと話していて、
 
だから、未だに子どものような寂しさを抱えた
 
31歳なんだと感じました。
 
かわいそうに、ほんとうに。
 
 
 
 
病院では、そういう理由では
 
もちろん入院はさせられませんから、
 
家で安心して過ごしてもらえるように
 
療養の仕方を教えました。
 

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【高熱が出た時には】
 
下腹部や腰にホッカイロを貼ってあたためる。
 
上半身は薄着でもよい。
 
できたら氷まくらで頭は冷やす。
 
口にいれるのは、水分だけでよい。
(消化吸収がおちてるので、固形物は食べても疲れるだけ)
 
その水分が冷たくないように、常温か、あたためること。
 
胃が弱くないのなら、葛根湯をお湯でといて飲み、すぐにお風呂に入る。
汗が出るとよい。出たら湯冷めしないように、すぐに布団へ。
 
携帯やPC、テレビをみたりして、目を疲労させないこと。
 
 
 
だいたい、このような説明をいつも、みなさんにしています。
 
みなさん、知らないことが多いです。
 
熱が出たら、子どもも大人も、年寄りもこれです。
 
 
 
まとめると
 
今日思ったのは、
 
これから一人暮らしのひとが増えるのだろうけど、
 
シェアハウスとまでいかなくても、
 
やはり何かあったときのセイフティネットの役目を果たす
 
”ひととのつながり”がないと
 
孤立して、ダメだろう、ということです。
 
お年寄りだけの話ではないと思います。
 
歳をとれば、自治体のサービスがありますが、
 
若いひとには、それがありません。
 
 
自分で自分のセイフティネットをつくっていくつもりで、
 
ひと付き合いも、丁寧に。
 
よいひとたちに囲まれることは、
 
いろいろな面で
 
絶対、大切だと思います。
 
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