女医とも子の診察室

内科医。日々の気づき、生きること。自分の人生に取り組もう。

繰り返し病気になる子どもについて、想うこと。

 
この時期、胃腸炎感冒が増えてきますね。 
 
免疫力を上げるのが一番の予防。 
 
基本的なことですが、 
 
夜更かしをしない、 
 
寒い思いを何時間もしない、 
 
食べたいものを美味しく食べる。 
 
そしてストレスをためない。 
 
 
 
このような基本的なことが 
 
実はなによりも大事だったりしますね。 
 
 
 
私は内科医ですが  
 
夜間診療所などで
 
子どもを診る機会もあります。 
 
 
 
中には定期的に
 
原因が分からないけれど 
 
吐いたり、微熱が出たり 
 
お腹が痛かったり、
 
そのような症状でやってくる子どももいます。 
 
 
 
 
親は当然すごく心配しています。 
 
ほとんどの場面では、 
 
子ども本人ではなく、
 
親が医師に状況を伝えます。  
 
まるで「わたし(親)は悪くないんです」って言われてるみたいに。
 
 
 
そして、子どもはほとんど話をしません。 
 
具合が悪いのもそうですが 
 
何か訴えることもしません。 
 
例えそれが中学生になってたとしても。 
 
目つきもなんというか 
 
ぐったりとしています。 
 
 
 
 
これは病気のせいなのか、 
 
普段もどこかで何かを思っている目なのか。 
 
 
 
 
私は診療するときに、 
 
全体をみます。 
 
病気というのは 
 
「気」から来ることだって十分ありますね。 
 
気を張って、頑張り切ったあとに 
 
病気で寝込むことがあるように。 
 
 
 
 
子ども達というのは、 
 
家族の中で一番弱い存在です。 
 
兄弟がいれば、 
 
その中で、弱い子、強い子がでてきます。
 
 
 
家族関係の悪い部分のすべてを、 
 
「子どもが吸い取ってしまってるかもしれない」 
 
そういう視点を持つことは 
 
親としては必要なことだと思っています。 
 
 
 
 
どうしても 
 
悪いものは 
 
一番弱いものに流れ込んでいくものです。 
 
悪いものが流れ続けてきたら 
 
どんなに若い元気な子どもであっても、 
 
身体も心も壊れていくでしょう。 
 
 
 
 
ですから、
 
親達は、大人の問題や親子の問題を 
 
子どもに流したらいけないと思います。 
 
それは、親の課題であって、 
 
子どもの課題ではありません。
 
親と他の兄弟の関係は、 
 
それ以外の兄弟の課題ではありません。
 
 
 
どうしたって悪いものは
 
弱い子に
 
流れるのです。 
 
 
 
 
また、
 
親が「子どものために我慢する」をずっとしていると、 
 
親の我慢によってできあがったストレスが
 
結果それが子どもにいってしまうという、
 
望まない状況が出来上がることもありますね。
 
 
 
お母さんは、一生懸命にやっている。 
 
でもすごく辛い。 
 
そうなると 
 
子どもも辛くなるものだと私は思います。 
 
 
 
だからこそ、 
 
お母さんは自分の身を 
 
まずきちんとする。 
 
きちんと、というのは
 
気分良く日々を過ごせるようにすることです。 
 
 
 
 
それは誰にしてもらうものでも 
 
誰かにしてもらうものでもなく、 
 
自分で自分を気分良く過ごせるようにする。 
 
我慢していることがあれば 
 
そうしなくて少しでも済むように 
 
そこに取り組むこと。 
 
 
 
 
子どもがかわいいのなら 
 
まず自分をきちんと気分良くする。 
 
 
 
そうじゃないと、 
 
本当にみていて可哀想な子どもが 
 
たくさんいます。 
 
 
 
我慢し過ぎや、頑張り過ぎの大人のせいで
 
子どもの具合が悪くなってるとしたら? 
 
そして、なぜそうなってるのかも分からず、 
 
不安が増す大人と 
 
何が不満で辛いのか言えない子ども。 
 
みていてとても辛いです。 
 
 
 
 
だけれども 
 
一般診療でそこまで踏み込んだ話をすると 
 
逆切れされるのが目に見えていますね。 
 
「何言ってるんですか!!」と怒られるに決まってる。 
 
だから 
 
私は言いません。 
 
 
 
 
 
ただ、子どもにだけはそっと声をかけます。 
 
「辛かったらまた、おいで。」 
 
 
 
 
子ども達はどこにも 
 
自分の中に溜まったモノを 
 
吐き出す場所もなく 
 
吐き出し方も知らずに、
 
苦しんでるんです。 
 
 
 
 
私は医師の仕事をしながら 
 
一方で自分の身を振り返ってきました。
 
今、ここにいます。 
 
自分が正しいとか、間違ってるなんて 
 
分かりません。 
 
だけど、 
 
感ずることがあるのなら 
 
こうして伝えていきたいな、と 
 
思います。 
 
 
 
 
私も自分の子どもには 
 
自分の汚いものは 
 
流し込みたくありません。 
 
だから、 
 
そこから行動を選ぶのです。 
 
私が心地良い環境を作ること。 
 
これこそが
 
母親として子どもを守れる方法だと 
 
思っています。
 
 
 
 
親が子どもを持つというのは、 
 
自分の身を常に振り返るチャンスが
 
与えられていることでもあります。
 
それをせずに、
 
言い訳ばかり大人がしているのでは、 
 
子どもはどうなのでしょう。
 
 
 
 
「仕方ないじゃない」といいながら、
 
自分の子どもを 
 
親の不安や、世間体、学校のこと、
 
そういう理由で
 
寄り切るまで責め続けてたら、 
 
弱い子どもが病気になるのは 
 
当然です。
 
 
 
親が辛いなら、
 
親は、辛くならないように、 
 
自分を整えるのです。
 
子どもに口出ししてるのは、 
  
子どものためではなく、
 
自分の毒を流してるかもしれないんだ、ということです。