女医とも子の診察室

内科医。日々の気づき、生きること。自分の人生に取り組もう。

子どもの自立。

習い事のお母さんが

 

幼子を連れてきていました。

 

いつもと違って

 

廊下でグズリ虫になっている2歳くらいの弟くん。

 

どうしたのかな?と

 

笑わせてお話してたら、

 

どうやたおっぱいが欲しいようなのです。

 

 

お母さんが

 

「来年から私も働くから、そろそろ断乳したいのだけどね」と。

 

 

なるほど。

 

そういうことだったのね、と思いました。

 

 

 

わたしは自分の経験から

 

こう話ました。

 

 

断乳せずに、働き出しても夜だけでもあげたら」と。

 

 

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子どもの不安。

 

母親のおなかから分離して

 

個体としてこの世に生まれてきたときは、

 

それはそれは、

 

何がなんだか、すべて不自由で

 

自分では何もできない

 

ただの物体、

 

泣くことしか、できない赤ちゃん。

 

 

 

そして、

 

段々、いろんなことができるようになってくるけど、

 

やっぱり、

 

何かあったときには、

 

お母さん。

 

お母さんが後ろで見ててくれてるか?

 

抱っこといったら、すぐに抱っこしてくれるか?

 

片言のことばを、分かろうとしてくれてるか?

 

悲しいときは、慰めてくれるのか?

 

 

 

そうやって、

 

子どもはその都度、

 

お母さんをためすように、

 

確認しているのです。

 

 

 

そして、

 

「どうやら、これくらいなら、自分でもやれそうだ」と

 

ある日冒険をして、

 

段々と、自立をしていくものです。

 

失敗をすれば、「おかあさん、助けて」

 

うまくいっても、「おかあさん、みてみて!」

 

おかあさん、おかあさん、なのは

 

それは当然なのだと思うのです。

 

 

 

なぜなら、

 

おかあさんが死ぬときには、

 

70過ぎた息子ですら、

 

「かあちゃん」と泣くのですから。

 

「おとうちゃん」とはあまり泣きません。

 

 

ひとにとってのおかあさん、とは、

 

そういうものだと思います。

 

 

 

子どもは、そうやって

 

おかあさんに甘えて、もらえた栄養で、

 

不安を抱えながらも、

 

少しずつ、少しずつ、

 

前進していきます。

 

 

先ほどの弟くんは、

 

おあかさんが仕事をもう、始めなければならないから、

 

その準備を今からしていかなければ、という

 

緊張状態にあるため、

 

それを察知して、

 

今からグズグズと、不安をアピールしているのですね。

 

 

 

それならば、

 

無理やり断乳して、

 

無理に早くその部分での自立を促すよりも、

 

ゆったりと今は過ごすこと、

 

そして、

 

仕事が始まってからも、

 

昼間のおかあさんの不在を

 

帰宅してから、夕方や夜に、

 

おっぱいをあげることで、

 

子どもは随分安心するでしょうし、

 

気持ちが落ち着くでしょう。

 

 

 

「夕方の帰宅してから、夕飯の支度の忙しい時間に、

 

おっぱい??!!」って

 

思うかもしれませんが、

 

そういうひと時が、

 

子どもにとっては、

 

ものすごく効くのです。

 

 

 

 

それを、

 

「おかあさんも、疲れてるの!!」

 

「これから夕ご飯作らなきゃなんだから!!」

 

突き放したのでは、

 

夜、ぐずって寝なかったり、

 

おねしょをしたり、

 

夜泣きをしたり、

 

翌朝、ぐずって離れなかったり、

 

いろいろと、出てくるのです。

 

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仕事をしながらの子育て。

 

わたしは、

 

3人生みながら、育てながら、仕事も

 

パートで続けてきました。

 

フルタイムではないので、

 

一般企業にお勤めとは比べられませんが、

 

やはりその時々の優先順位の付け方が

 

とても大切だと感じています。

 

 

何がなんでも、

 

「仕事なんだから、仕方ないでしょ!」っていうのは、

 

子ども達にとっては

 

暴力的だな、と思っているからです。

 

 

 

「どうにかならないかな?」と

 

常に仕事はどうにかするように、

 

そのためには

 

給料が下がろうが、

 

自分が無理をしようが、

 

仕事は親の都合だからです。

 

 

 

何人か子どもがいると、

 

その日の調子もそれぞれです。

 

今日は誰がポイントなのか、

 

今は、家事より、こっちが優先か、

 

一品減ってもいいから、子どもに時間をとろうか。

 

 

 

そうやって、

 

常にセンサーを働かせていることです。

 

 

 

逆に、一人っ子だと、

 

過剰に子どもに目を配りすぎ、

 

声かけも過剰になって、

 

返ってそれが子どもの自由を、自主性を奪ってしまうことがあるので、

 

そこも、気をつけることですね。

 

 

 

「そんなの、大変じゃん!」

 

そうです。

 

子育ては、大変です。

 

 

 

「ママがニコニコしてるのが何より」っていうのは、

 

その捉え方ひとつで、

 

どうにでも解釈できますね。

 

 

そりゃ、ママがニコニコしてるのが一番に決まっているけど、

 

ママがニコニコするために、

 

子どもを無視したり、

 

親の都合で、子どもを怒鳴ったり、放置しておいたり、

 

子どもが不安になっているときに、

 

適当な態度であしらって、その場を切り抜けようとしたり、

 

そういうことをしていたら、

 

そのツケは必ず、後になって

 

やってきます。

 

 

親子の分離不安は

 

いろんな形でやってきます。

 

たとえ、30歳になっても、70歳になっても。

 

 

 

子どもは根っこをきちんとしておけば

 

育つものだし、

 

巣立つものです。

 

 

 

こないだ、健診に高校生の男児がやってきましたが、

 

目は合わせられない、

 

ことばも声が小さすぎて聞こえない、

 

無表情、

 

挙動不審、

 

覇気が全くない、

 

不健康そのものすぎて、

 

絶句しました。

 

それも、偏差値でいえば

 

中より上の学校の生徒たちです。

 

 

「なんで、こうなっちゃったのかしら?」って

 

それは生まれてから、

 

そのようにしてきたから、

 

そうなっているんだと

 

私は思います。

 

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おかあさんが大変すぎる。

 

 

ここまで書いていて、

 

ほんとうに、おかあさんていうのは、

 

大変なことをしているな、と

 

思います。

 

 

ましてや、働きながら

 

子育てをする、というのは、

 

綱渡りを毎日しているようなものなのです。

 

 

その中で

 

子どもがやれ、いじめられた、

 

何かされた、

 

困った。

 

そういう場面が必ずあるはずです。

 

何もない、ということは

 

子育てにおいては

 

ないと思っていた方がいいですよね。

 

 

 

そんな大変なおかあさん、

 

じゃあ、誰がそれを支えるのでしょう。

 

 

 

家族というのは

 

そうやって育ち合う舞台を作るひとが

 

必要ですね。

 

 

 

おかあさんがそんな思いをしているなんて、

 

誰が気がついてくれますか?

 

 

おとうさん、というのは、

 

働いていればいい、のではないですね。

 

「家事を手伝ってる」というのは

 

子ども騙しですね。

 

小学生レベルのお手伝いをして、

 

威張っているおとうさんを見かけますが、

 

そういうのは、

 

やらないよりマシですが、

 

本来、おとうさんが

 

” 家族が踊る舞台をつくる役目 " を負ってもらいたいですね。

 

 

 

つまり、

 

おかあさんの、そういう大変な思いをしていることを

 

ただ、聞いて、慰め、励まして、

 

支えるのが、おとうさんではないでしょうか。

 

 

 

外でどんなにがんばっているだとか、

 

外でどんなに人に好かれているだとか、

 

そういうのは、家族の中では

 

関係ないですものね。

 

 

 

そこを激しく勘違いしている男性が多いですね。

 

 

 

綱渡りをしながら

 

がんばってるおかあさんの手を握って

 

励ますこともできないようでは、

 

家でおかあさんが作ったごはんを食べる資格なんて

 

ありません。



おとうさんがいない家では


おかあさんは、腹を括り、


賢くなるべく学んで、


より、取捨択一をしっかりとして、


自分をまずコントロールすること、です。


そのためには、


腹を割って話せるひとが1人いたら


いいですね。


すべてを1人でやろうとせず、


他人にお願いできることは任せてみる、


ただ、ここは自分が、というキモは外さない。


そうすれば、


そんなに肩に力を入れなくても


どうにかなるものです。


わたしはそうしています。

 

 

 

まとめると。

 

 

子どもの自立とは、

 

一言では言い表せないように

 

今の世の中では複雑化していますが、

 

それは

 

ベルトコンベアーに子どもを載せて

 

うまく、順調に、はやく

 

育ってほしい、みたいな思いが

 

どこかにひろがっているからでしょう。

 

 

もっと本当はシンプルで、

 

子育ては、成果とか、関係もなく、

 

ただただ、その子が

 

「自分のちからで

 

自分を守って生きていけるようにすること」

 

それだけだと思うのです。

 

 

 

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