女医とも子の診察室

内科医。日々の気づき、生きること。自分の人生に取り組もう。

子どものせいにしてもいいの?

健康診断の担当もしています。 

 

健診は外来と違い、特に調子が悪いから

 

来る訳でもありません。 

 

でも、問診票にざっと目を通すと、 

 

「この人はちゃんと、一言添えないといけない」と感じる方が 

 

その日に数名はいらっしゃいます。 

 

 

今日も、40代女性、入室してきた表情をみて

 

「これは」と、思い問診票を見た方がいます。

 

 

 

眠れない

食べられなくなることがある

めまいがすることがある

頭痛がすることがあるetc.

 

 

表情と合わせて、聞くまでもなく

 

「自律神経は失調しているな」とわかります。 

 

 

なので、聴診のあと、少し話しをしました。 

 

 

「何をそんなに悩んでいらっしゃるのですか?」

 

単刀直入に聞きました。 

 

健康診断は、一人につき、あまり時間がありません。

 

「何がそんなに心配ですか?」と。

 

 

 

すると、予想した答えが返ってきました。

 

40代の女性にこの質問をすると、ほぼ

 

「子どものことで」とお答えがあります。

 

 

 

でも、40代後半となると、すでにもう、

 

大きいはずだと思って、

 

「おいくつでいらっしゃるのですか?」と聞くと

 

「高校生と、小学校高学年」でした。

 

 

 

「もう、それなら、手を徐徐に離さないといけない時期ですよ」

 

お話しました。

 

「子どものことが心配で」という方は

 

一日中、子どもが目の前にいると、ガミガミします。

 

つい、口うるさく言ってしまって、朝から嫌な思いを

 

家族じゅうでしています。

 

 

だけど、それをやめることができません。

 

必ず、こう言います。

 

「わかっているんだけど、やめられなくて」

 

 

 

どうしてだと思いますか?

 

 

 

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「子どものことが心配で」というのは

 

私はフェイクだと思っています。

 

「本当に言いたいことは、

 

子どもに対してじゃないですね?」

 

ずばり、単刀直入にもう一度確認しました。

 

 

 

「たとえば、旦那さんに対して、言いたいことがあるのに

 

言えないから、子どもに八つ当たりを半分してませんか?」

 

「自分が漠然とした、不満や、不安を抱えていて、

 

それを、子どもに転嫁して、子どものことが心配なように

 

していませんか?」

 

 

時間がないのと、対面で、きちんと相手の表情をみながら

 

お話するときは、

 

私は、余計な遠回りはしません。

 

ずばり、そこを突いていきます。

 

 

健診にきた女性は、

 

「その通りですね、もう、言いたいことが山ほどあるけれど、

 

今更なのと、言うのもめんどくさいのと、

 

言ってもムダだろう、というのと、すべてです」

 

「自分のこと、なんて考えてもいなくて

 

子どもに手がかかる、ということで頭がいっぱいです」

 

 

 

そうなのです。

 

「子どものことに手がかかる」ということを

 

ずうっと言っていれば、

 

本当の根っこの部分を見なくてすみます。

 

 

 

本当に言いたいこと。

 

本当はこうしたいこと。

 

本当は、わたしだって、モノじゃない!!

 

 

 

 

これらが、あまりに大きく肥大し、

 

根深くなり、

 

もう、今更出せなくなる。

 

子どもが本当に手がかかる幼児期を抜けても

 

いつまでも、いつまでも

 

中学生になっても、高校生になっても

 

やれ、受験だ、部活だ、なんだ、と

 

子どものことを心配していることにしておけば(実際心配なのでしょうが)

 

自分のことは、観なくても済みます。

 

 

 

だけど、

 

ごまかせないことがあります。

 

 

 

その笑うことのない目。

 

こわばった表情。

 

内側から輝くことがない肌。

 

笑わない口。

 

同じトーンで話す声。

 

そして、身体は素直に

 

眠れない。

食べられない。

めまいがする。

肩こり、頭痛。

生理不順。

コントロールできない感情。

 

 

こうして、表現しているではありませんか。

 

 

子どもに手がかかる?

 

いったい、じゃあ、いつになったら

 

子どもの手を離してあげるのですか?

 

いったい、いつになったら子どもに任せて

 

にっこりと見守る親になるつもりですか?

 

いったい、いつになったら

 

顔を合わせるたびに、一言、二言、言うのをやめるのですか?

 

いったい、いつになったら

 

自分のことに、向き合うつもりですか?

 

もっと、身体も心も、ぶっこわれてから、ですか?

 

 

もし、お母さんの心身がこわれたら、

 

子どもはどうでしょう?

 

子どもはお母さんを心配しますね。

 

体調を崩した親をみて、子どもは

 

「私がそばにいてあげなくちゃ」と

 

行動も、夢も、希望も、制限しますね。

 

 

 

親は、子どもが心配してくれる状況を、

 

無意識に望んでいるのですか?

 

そんなので、いいのでしょうか?

 

誰がそれで、しあわせですか?

 

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私は、その女性にお話したのはこうでした。

 

「まずは、口にチャックを、決めてください。

 

何か子どもに言いたくなったときは、

 

それは、本当は、誰に何を伝えたいのか?を

 

考えてみてください。

 

そして、それを書いておいてください。

 

 

 

もし、旦那さんに言いたいことがあるのなら、

 

ケンカでも、別居でもどうなってもいいと

 

覚悟を決めて、話てください。

 

そして、もし、やってもらいたいこと、希望があるのなら、

 

具体的に、何をどうしてもらいたいのか?を

 

言ってください。

 

不機嫌な態度で、相手にわからせようとしても

 

相手も自分も良いことは何も起こりません。」 

 

(この記事参照:

自分が放つ雰囲気をチェックする - 女医とも子の診察室

 

 

 

 

「そして、自分が辛いことをやめてください。

 

自分が楽になってください。

 

仕事から帰って、疲れているのなら

 

子どもにガミガミ言うかわりに、自分が楽に

 

少しでも休んでくだい。

 

子どもに説教するくらいなら、

 

自分が早寝をして、リラックスをしてください。

 

休日は、レジャーをしなきゃいけない、

 

どこかへみんなで出かけなければいけない、をやめて

 

家でのんびり、ダラダラ、何もせず過ごしてみてください。

 

そして、映画なんかを、一人でいいから(友達はきっと

 

煩わしいでしょうから)観にいき、

 

そして、帰りにアイスクリームでも食べて

 

帰ってきてください。

 

そうやって、自分が好きなことをしてもいいんだ、

 

自分が、楽しんだらいけない、というのを

 

やめてください。

 

自分に禁止していることは、家族にも禁止することになります。」

 

 

 

 

こんなことを、

 

ざざざざざざざざざっと、身体が熱くなるほど

 

想いを込めて、お話しました。

 

 

 

どうにか、楽になってほしい。

 

どうにか、家族が良い雰囲気になってほしい。

 

どうにか、子ども達がのびのびと、今からしてほしい。

 

こんなに頑張っている女性が

 

他にも多くの女性が同じように、

 

「家族のため、子どものため、と言いながら

 

モノのように扱われたりして傷つきながら」

 

自律神経失調などになったらいけない。

 

本当にいけない、と思います。

 

 

 

だからこそ、

 

自分と向き合うことから逃げてもらいたくないし、

 

まだ、間に合うのです。

 

まだ、間に合う。

 

女性は、ある年齢から上になると、

 

性格も、態度も、思考も硬化させていきますね。

 

それは、人として、もう変化をするのが

 

怖すぎてできないから、だと患者さん達とお付き合いをしてきて

 

感じています。

 

 

 

 

いまさら、蓋をあけてびっくり箱を見るのは

 

恐ろしすぎるから、みないまんま、もう諦める。

 

「そういうもんでしょ」

 

「それが大人ってもんでしょ」

 

「それが歳をとるってもんでしょ」と。

 

 

 

子どもを生めば、子どもをその手から

 

離して、見守る親離れ子離れはしなければなりません。

 

手を離すのがさびしい?こわい?からといって

 

子どもに「あなたはダメだから、親がついてなきゃ」みたいなことを

 

言うのは、良くない、と私は思います。

 

そして、成人しても「ニートで困る」と言いながら

 

どこかで、まだ自分(親)の役目(子どもの世話焼き)が

 

そこにある、なんて

 

それが本当に家族のしあわせかどうか、

 

私はみていて、わかりません。

 

 

 

親は、子育てをしながらも

 

いつかこの子は離れていくのだから

 

子育てをしながら、自分のことも観ていく、

 

自分育て、自分観察もしながら

 

やっていかないと

 

「子どもがいるからさー」で蓋をしていても

 

心身が壊れます。

 

今日は、本当にそのつながりを見た気がしたので

 

ここでシェアをさせていただきました。

 

 

 

自分をみる、とはまず、自分の思いや感情を

 

とにかく書いて視覚化するといいです。

 

苦しいひとは、絶対に続けてやってください。

 

抵抗できない我が子に、それを垂れ流すのだけは

 

もう、しない、と決めることです。

 

 

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