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女医とも子の診察室

内科医。日々の気づき、生きること。自分の人生に取り組もう。

ないものを追うと、どうなるか?

ひとのこころ 健康 自分そだて。

外来には、いろんな方がやってきます。

 

老若男女です。

 

今日やってきたのは、スタッフさんが

 

「先生、大変な人がいらっしゃいました」という方でした。

 

他の科では、一回受診すると一時間も話をして帰らないと。

 

精神科を紹介して、そこでみてもらうように言ってあるのに....  

 

そんな前振りがありましたが、

 

いらした患者さんを診ないということは、なく、

 

いらした患者さんは、診るのです。

 

 

 

さて、その方、60代男性。

 

頭痛、ふらつきを主訴にやってこられました。

 

要約すると、「内科を受診したのは、血圧が上がってしまったから

 

こうなってるのではないか?」と心配になったので。

 

 

問診をしながら、この方は

 

「健康でない状態になるのが恐ろしいために

 

健康を探し求めて、いろんな病院、いろんな科を

 

わたり歩いてらっしゃるのだな」ということです。

 

 

 

とにかく、身体のちょっとしたことが気になり

 

ノートにすべて記録してあり、

 

それをすべて、医者に聞いてもらって

 

「大丈夫です、それがそうなる理由はこうだから

 

そうなったのですよ」ときちんと保障してもらわなければ

 

いてもたってもいられない、様子でした。

 

 

私は、その方に申し上げたのは、

 

血圧が上下するのは、メンタルにも関係していて

 

緊張したり、心配すると上がりますし

 

上がったからといって、そこに対して降圧剤を処方することは

 

できません、とお話しました。

 

 

男性は、「プールで歩いた方がいいか?」

 

「そうはいっても、草むしりもしなければならないし」

 

「テレビでみたから」と、いろいろとおっしゃっていました。

 

 

 

なので、一言申し上げたのは

 

「自分の身体のことに、あまり注目し過ぎなのでは?」ということです。

 

確かに、身体の調子は気になるのもわかるのです。

 

でも、生きているのは、健康になるためではありませんね。

 

健康というのは、「健康均衡状態」を求めても、

 

そんなものはない、と私は思っています。

 

一日中、健康で、気分よく、完璧に過ごせるひとがいたら

 

それはすごくコントロールができている人なのだろうし、

 

でも、たとえばそのような人でも365日あったら

 

常に「健康均衡状態」ではないでしょう。

 

 

 

だけれども、このような男性は、

 

生きること=健康でなければ死ぬほど不安であり、

 

身体のことについて、強迫的に心配をします。

 

だから、いろんな病院、科を巡り歩いて

 

「真のなにがし」を探し求めているのだと思いました。

 

ですが、「真のなにがし」はこの世にはないものであって

 

それは、完璧な「健康均衡状態」はないからです。

 

 

 

この世にはないものをそれでも、探し求めてさまよう男性の表情は

 

私にとっては、やはり、狂気が漂っているように

 

思えました。

 

 

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さて、その患者さんを拝見したあとに、

 

私はあることと、同じだな、と思ったのです。

 

 

 メルマガにもこう、書きました。 

 

満たされたいとか、満ちてるかどうか?が気になるひとは

「ヒマ」なのではないかな?と思います。

ヒマだから、自分が満ちてるかどうか?を気にする。

ヒマがない、夢中になっている、集中していると、

そんなことはまったく気になりません。



満たされている、なんていう状態は、自己満足ができていたら

当たり前のことであって、

「自分がどこかで欠けているかもしれない」から

考えるのでしょう。



だから、とにかく、目の前のこと、一つ一つにまずは

集中すること。

私なら、今、このメール一通を書くことに集中しています。

メルマガをすることによって、満ち足りたい、なんて

思ってないですよね、この瞬間。w

家事もそうです。

「こんな家事ばっかりやらされて、私って満たされないわ~」なんて思わないで

掃除一つだって、少しでも手際よく、さっさと終わらせて

さて、次、お茶でもしよう!と、集中すれば

余計なことなんて考えるヒマはありません。

 

 

SNSをみていると、

 

「満ち足りたいひと」「満ち足りたてなければならないひと」が

 

大勢います。

 

満ち足りていない自分はダメだ!と、満ち足りるために

 

いろんなセミナーへ言って話を聞いたり、

 

セッションや、ヒーリングを受けてみたりして、

 

その瞬間は「満たされた〜♡」と言っていても

 

次の瞬間には「あれ?!わたし、満たされてない!」となって

 

また、次の誰かに会いにいったり、

 

「行動することが止まらない」のは

 

患者さんの男性が「いろんな病院や科を受診する」のと

 

まるで同じだな、と思ったのです。

 

 

 

「満たされる」「満ちる」なんて考える意味がないことだと

 

私は思っています。

 

そもそも、「満たされた状態」が続くはずもなく、

 

それは一時、お腹がいっぱいになったように

 

しばらくすれば、また、お腹は空くのが自然です。

 

 

 

 

それを、「満ち足りてなければならない」と血眼になって

 

ひきつった笑顔で「満ち足りた自分」を演出する人たちの顔は

 

まるで、患者さんの男性の狂気と同じ匂いがします。

 

 

 

求めても仕方のないことを求め、探し続けることの

 

無意味さ。

 

そして、それを続けることで、本当に「病い」になっています。

 

私は、それをみています。

 

「病い」になった人を、根っこから治すことは

 

本当に大変です。

 

 

 

「専門へ紹介状を書きますね」というのは

 

医者の苦肉の策であり、

 

「自分ではもう、手に負えないから」何かの専門家を探して、

 

そこへ患者さんをまた、流しているのだと思います。

 

それほど、根っこがそういう理由で「病い」になっている人は

 

治すことが難しいと思います。

 

治る方法は「これは、自分がそうしたから病いになったのだ」と

 

我に返ることのみだと思います。

 

 

 

comuron47.hatenablog.com

 

健康を追い求めている人であっても

 

本当に健康になったら困る場合もあります。

 

満たされたい人は、満たされてしまったら

 

「こんなもんだったのか」とガッカリしたくないから

 

満たされない状態でいることを、

 

無意識に望んでいる場合もあります。

 

人は、本当に複雑だな、と思います。

 

 

 

 

でも、私のところにはこんな患者さんもいらっしゃいます。

 

83歳、独居男性、生活保護を受けながら

 

ヘルパーさんに助けられながら暮らしています。

 

顔には食べ物のカスもついたまま、

 

拭いてくれる人もいないので、かぶれた顔で

 

病院にもやってきます。

 

でも、その男性は、「いたって、健康です!」と

 

ニコニコしています。

 

「何も心配してません」と。

 

 

 

 

この男性を例えば誰かがみたら

 

「満たされたない生活状況だ」と思うのかもしれません。

 

ですが、本人は日々を淡々と自分ができる範囲で

 

暮らして、自分で「いたって元気!」と思っています。

 

私は、このようなにこやかな高齢者をみると

 

「いったい、何がしあわせな生き方なのだろう」

 

毎回思います。

 

 

 

テレビや、雑誌で「こういうことが幸せ!」

 

「これができると、満たされる」みたいなことばかり

 

書いてあったり

 

健康も同じです。

 

テレビなどで「これがこうだと、病気かもしれない」と煽られて

 

実際にそれを自分に当てはめてすぐに、不安になり

 

翌日朝一番で、病院へ飛び込んでくる。

 

 

 

健康均衡状態や

 

満たされる、満たす、満ちることについても均衡状態なんて

 

ありません。

 

それにまず、気がつくことであり、

 

それを追い求めるヒマがあったら

 

目の前のことを、もう一度きちんとみて

 

感じて、身体を動かすことだと思います。

 

 

 

 

この世にありもしないものを、追い求めることは

 

もったいないことだと思うし

 

実際にそれで、病気になってしまえるのですから。

 

自分が何か漠然と追い求めて、その行動が止まらないのなら

 

「ちょっと、まてよ。自分は少し狂っているかもしれない」

 

問うてみることです。

 

これは、ふざけてるのではなく、本当に大切なことです。

 

足を止めること。

 

これは、行動すること、と同じくらい

 

大事なことです。

 

 

 

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